赤沢隧道

2週遅れて満開になった桜を観に、富士宮市の田貫湖へ向かいました。富士山と桜、それに加えて逆さ富士、そんな贅沢な写真を撮るとすれば、田貫湖がベストだと思ったので。
先に結果を書くと、曇っていて富士山はまるで見えませんでした。

気温が低めだったので、バイクは諦め車で出発。真っ直ぐ富士宮市に向かいましたが、田貫湖の前に「壁だけの美術館」に立ち寄りました。白糸の滝近辺にある廃墟なのですが、撤去作業が始まっているのか、何やら業者っぽい人がいたので立ち入る事ができませんでした。撤収のタイミングに出会すと、特に惜しい気持ちにさせられます。

-田貫湖-

田貫湖に着くと、やっぱり空は曇っていて富士山は見えず。逆さ富士の撮影スポットである休暇村富士の建家近くは、想像以上に桜の木そのものが乏しかったです。南岸のレストハウス周辺は桜の木が多かったので、こちらで桜を堪能。桜と逆さ富士、かなり撮影可能場所は限られそうです。

-光宙-

田貫湖から南下して、富士市の富知六所淺間神社へ。ドラえもん神社と呼ばれるこの神社には、ドラえもんのキャラクターおよびピカチューの石像が置いてありあmす。これがまた微妙に似ていないから憎らしい。とても中国を責められる立場ではありません。
そんなパチモン神社ですが、なんと巫女さんがいた。こんなインチキ臭いくせに、それほど需要のある神社なのか疑問です。

-浮島ヶ原自然公園-

バイパスを走っていて見つけたのが、浮島ヶ原自然公園。さりげない魅力のある湿原なのですが、いささか規模が小さいのが残念。愛鷹山が見えたのは良しとして、富士山が雲に隠れていたのが残念でした。

原のあたりはバイパス沿いの菜の花が綺麗でした。桜の木々は既に碧々としていましたが、シーズン中に来ればさぞかし綺麗な事なのでしょう。

-柿田川の向こうに居た民族-

三島市と言うか清水町に着き、柿田川公園に駐車(200円)。富士山からの湧き水が流れる柿田川。その始まりの地が、この柿田川公園らしいです。こんな街中のクセして、とにかく水が綺麗。
ここでお腹が空いていたので、近場のラーメン屋きらりで昼食。あーあるある、こういうの。味を重ねれば良いってもんじゃないだろ。個人的には大っ嫌いな味でした。
気を取り直して柿田川公園ですが、素晴らしく水が綺麗です。それほど広い公園でもないのですが見所は十分。こんな公園が身近にあったら、かなり幸せです。

-柏谷公園にて-

続いて函南町。柏谷横穴群のある柏谷公園。かなり大規模な横穴群には目もくれず、大勢の地元民が公園で遊んでいました。アクセスが悪いので、かなりマニアックな場所かもしれませんが、訪れて良かった場所です。
そして酪農王国オラッチェ。もう名前からして期待大なのですが、丹那牛乳の産地なだけあって、意外とマトモなローカル施設でした。 そして来客数も意外と多かった事にビックリ。

熱海で珍建築探しをしようとしたのですが、一度は晴れた空が曇ってきたので中止。湯河原町にある福泉寺(住所的には熱海市)へ行きました。

-福泉寺の大仏-

ここの見所はなんと言っても大仏の胸像。大仏の胸像って言い方も変か・・・。もうなんか、とにかく変。子供が書いた仏陀の似顔絵を立体化しちゃった感じ？
ただ、ここの境内が藁葺き屋根ってのは素敵でした。

そして最後のスポット。東海道線の廃トンネル「赤沢隧道」です。
通称・貧乏坂に車は駐車。立入禁止の工事現場に足を踏み入れ道っぽいところを歩いていきました。竹薮になると道が分かりにくくなり、終いには道が無くなったので、上を目指しました。道なき道を行くのは危険なのですが、今回は無事に道に出る事が出来ました。
元々は線路があっただけに道は広め。もうレールは残っていません。暗いが短い八本松隧道を抜けて暫く行くと、点々と吹抜けの開いたモダンな感じの赤沢隧道に着きました。その規模たるや大きく、私の中では伊豆第二位の廃スポットです。ちなみに一位は赤沢の廃ループ橋。場所は離れていても、どちらも赤沢か。

-赤沢隧道内部-

空が曇っていただけに、陽の差し込む赤沢隧道ですら一人では心細いものがありました。しかしこんなの、真鶴方面に控えた超ロングの長坂山隧道に比べれば屁のカッパです。

-長坂山隧道へ-

出口が遥か先に見える長坂山隧道。一度中に入ったら、目に写るのは前と後ろの光のみ。手許にあるのはデジカメだけだったので、液晶の灯りを絶やすことなく点けて歩いた。いやホント、尋常じゃない暗さ。

-既存のトンネル(左)と長坂山隧道(右)-

長坂山隧道を抜けると、現在の線路の横に出ます。ここからすぐに道路へアクセス出来るものの、隧道の出口は扉で閉ざされています。普通の体型ならば横から楽に出入り出来ますが、デブは無理ですね。デブは。
有刺鉄線を越えるのも良いと思いますが、身軽なデブである事が条件。デブは来ても留守番になる可能性が高いので、予め覚悟しておく事をお薦めします。そして、特にデブに恨みはありません。

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以上。まだまだ身近に知らない場所は存在するものですね。